江ノ島神社・長谷寺・鎌倉宮・杉本観音・円覚寺・明月院・建長寺・浄智寺・青連寺を巡る旅となった。
古都の風情が懐かしくなり、武家によって築かれた景観が今も残る鎌倉へ。
風格ある禅寺と古社をひと巡り、寺社巡りはひとり旅が似合う。北鎌倉のホームのすぐ横には円覚寺がある。弘安5年(1282)創建の臨済宗円覚寺派の大本山。
夏目漱石が27歳の時に参禅し、その経験は「門」の中で描かれた。広い境内に18の寺院や座禅道場が配され、中世そのままの風景が広がる。国宝の洪鐘がある鐘楼への長い階段を上ると、ごほうびのように弁天堂茶屋が立つ。そこで抹茶で一服、高台のため眺望が開け、南西に縁切り寺の名で知られる尼寺、東慶寺を望める。